痛風の原因は
つまみの摂取

 では、つまみとなる食べ物のプリン体はどれぐらいなのか。

 鶏レバーやあん肝、かつお節などプリン体の多い食べ物は100グラム当たり300mg以上、豚レバーや牛レバー、カツオやイワシが同200~300mg、豚ロースや牛ロースなど肉類が50~100mgなど、いずれもプリン体はビールよりも格段に多い。

 ビールだけであれば痛風にならない人でも、つまみと一緒に摂取することで、痛風リスクは一気に高まるわけだ。

 また、ビールのみならず、アルコールそのものにも痛風を悪化させる原因があることも知っておくべきだろう。

 アルコールを飲むと体がポカポカと熱くなる。体で熱が作られるからだ。この時、代謝の過程でプリン体が大量に出る。プリン体を排泄できれば問題ないが、アルコールを飲むと排出機能が落ちてしまう。

『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』(日本痛風・核酸代謝学会)には、「血清尿酸値への影響は、日本酒1合、またはビール500ml、またはウイスキー60ml程度より現れる」とある(『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』(日本痛風・核酸代謝学会))

 痛風が嫌なら、ほろ酔いぐらいでやめておいた方がいい。そして必ず水も一緒に飲み、プリン体を排出すること。「ビールをチェイサーにウイスキーを飲み、つまみはスモークレバー」などという人は痛風一直線である。

アルツハイマー防止や
放射能防護の可能性も

 アルツハイマーを食品成分で防止したり改善したりすることはできないのか。

 世界中で研究者がそんな食べ物を探しているが、キリンビールのキリン株式会社R&D本部健康技術研究所が2015年にカマンベールチーズから、2016年にホップ由来のビールの苦み成分から、認知力の改善に有効な物質を発見した。

 海外の研究に発酵乳製品(チーズやヨーグルトなど)を食べる習慣のある人は認知症を発症しにくいという研究があり、同研究所で検証したところ、カマンベールチーズのβラクトリンに記憶改善効果が見られたという。