地方の建設業界の風雲児は
なぜ、驚異的な成長を遂げているのか

コロナショックの中、数々の社内改革で業績を伸ばし続けている株式会社小田島組(岩手県・建設)は地方の建設業界の風雲児です。

2008年6月期の売上は7億2800万円、経常利益は700万円、流動比率は254%、従業員は31人でした。

それがどうでしょう。

2019年6月期は売上39億200万円、経常利益1億3300万円、流動比率671%、従業員114名と驚異的な成長を遂げています。

小田島直樹社長は、

「小山社長と一緒に脱衣所でフルチンになりながら、経営者としての大切なことを教わった」

と話しています。小田島社長の言を聞きましょう。

「最高の凡人」を目指せ

「あるとき、小山社長が『凡人の中の最高を極めたい』といいました。そしてこう続けたのです。

『世の中には天才がいる。それは認める。
以前、孫正義さんの講演を聞いたが孫さんは天才だ。
俺とはまったく違う。
俺は凡人だから孫さんにはなれない。
だから、努力で到達できる最高の場所を目指したい。
もし、小田島さんが経営の天才を目指すなら武蔵野で学んでも無駄だ。
けれど、最高の凡人になりたいなら、俺にも教えられることがある。
俺は、凡人にできることしか教えないから

小山社長は余計なことは一切いわないし、一方的に意見を押しつけることもない。

その社長のレベルに合った回答をする。

正直に相談すれば、親身になって解決策を示してくれる。

なぜ、多くの社長が165万円を払ってまでこの合宿に参加するのか。

『最高の凡人』小山社長に少しでも近づきたいからではないでしょうか」(小田島社長)

本当に面白い社長ばかりですよね。この『門外不出の経営ノート』はコロナショックに鑑み、本気で役立つ本をつくりました。私の集大成として位置づけている本です。ぜひお読みいただき、活用いただけたらと思います。

――これはいい話ですね。だからこそ、小山社長の原理原則に基づいた教えは再現性があるのでしょうね。