親と子では、「就職先選び」で重視するポイントが違っていた!ダイヤモンド社が就活生とその親を対象に行ったアンケート調査から明らかになった、就職先選びに関する親子間ギャップの実態について紹介する。(ダイヤモンド・セレクト編集部 林恭子)
親と子でこんなに違った!
就職先選びで重視するポイント
「親が子に就職させたい業種&子が就職したい業種ランキング」で紹介したように、子で6位の「マスコミ/広告関係」が親では17位、親で1位の「官公庁」が子では10位など、親が子に就職させたい業種と子が就職したい業種に違いがあることがわかった。
なぜ、これほど親と子で希望する業種に差がついているのか。ダイヤモンド社が行った調査では、親と子の両方に「就職先選びで重視するポイント」についても尋ねている。
親が子の就職先として最も重視するのは、「仕事の内容が魅力的」(42%)で、次いで「将来性がある」(41%)となった。子の就職したい業種で16位だった「医療/福祉/介護施設/サービス」が親で5位になったのは、親世代がこの分野の「将来性」を高く評価してのことだろう。
一方、子が就職先選びで最も重視するポイントは、「職場の雰囲気」(41%)となった。次いで「給与・待遇がいい」(40%)で、子が志望する業種1位に「商社」がランクインしたのはまさに「給与や待遇」が大きな理由と考えられる。
また、親と子の間で大きな差がついた就職先選びのポイントとして挙げられるのが、「福利厚生が充実している」(親13%、子35%)、「休日・休暇」(親10%、子20%)、「勤務地(海外勤務・地方勤務の有無、転勤の有無など)」(親15%、子23%)だ。親より子の方が待遇面を重視している傾向が読み取れるが、そのような待遇が得られる企業ばかりでないのは社会人を長年経験している親世代の誰もが実感するところだろう。
現実を知っている親からすると、子は現実が見えていないようにみえるかもしれないが、社会経験がなければ仕方のないこと。子が入社後に現実とのギャップに悩まないよう、就職活動中から親子で「社会人として働くとはどういうことなのか」について話をしてみることが大切だろう。