「一つの会社で定年まで勤めたい」
キャリアプランは親より子の方が保守的?

 この就職先選びに関するアンケート項目以外に、意外な結果となったのが「親が望む/子が考えるキャリアプラン」についての回答だ。

「一つの会社にこだわらず他の会社への転職も考える」と回答した子は47%、親では42%と、ともに4割以上の親子が将来の転職も見据えたキャリアプランを考えていることが分かった。その一方で、「一つの会社で定年まで勤める」と回答した人は、親ではわずか9%だったにもかかわらず、子ではなんと4倍以上の37%もいたのだ。

 もちろん、これから新卒入社を目指す会社だからこそ、長く勤めたいと考える就活生がいるのも理解できる。しかし、今や2人に1人は転職をする時代。親世代以上に子世代が、崩壊しつつある終身雇用で働くことを望んでいるのは意外な結果だろう。

 こうした結果からも、社会人の先輩である親は、子に対して折に触れてキャリアの「現実」を伝えることが、後悔しない就職活動のために大事ではないだろうか。

※アンケートは、「ダイヤモンド・オンライン」読者(親)とダイヤモンド・ヒューマンリソースの「ダイヤモンド就活ナビ」会員(子・就活生)を対象に実施した。調査期間は、2020年2月5日~17日。有効回答数は、親が291人、子が209人だった。小数点第1位以下は省略。