乱戦!証券サバイバル#4
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総合証券は個人向けのリテール部門だけでなく、法人向けのホールセール部門でも熾烈な競争を繰り広げている。ドラマ「半沢直樹」でも描かれた銀行と証券の「壁」を巡る攻防戦が始まっている。特集『乱戦!証券サバイバル』(全13回)の#4では、そのバトルの内幕に迫る。(ダイヤモンド編集部 重石岳史)

銀行と証券の業務を隔てる
ファイアウオール見直しへ

「あのドラマ通りにやったら一体何人の首が飛ぶか。現実の世界ではあり得ない」。ある銀行系証券会社の幹部が、そう話す「ドラマ」とはもちろん、ちまたで話題沸騰中のTBS系ドラマ「半沢直樹」のことだ。

 池井戸潤の小説『ロスジェネの逆襲』を原作にしたドラマの第1~4話は、主人公の半沢直樹が東京中央銀行から出向を命じられた、子会社の東京セントラル証券が舞台だ。

 東京セントラル証券に、大手IT企業「電脳雑伎集団」によるベンチャー企業「スパイラル」の買収案件が舞い込む。ところが半沢の部下がこっそり東京中央銀行の証券営業部長、伊佐山泰二に案件情報を漏らす。そこから半沢らが「倍返し」のバトルを繰り広げるというストーリーだ。

 実際に銀行から証券に出向する冒頭の幹部が「あり得ない」と言う理由は、たとえグループ内であっても銀行と証券の業務を隔てる「ファイアウオール(防火壁)」と呼ばれる規制があるからだ。