乱戦!証券サバイバル#6Photo by Toshiaki Usami

銀行と証券の垣根を低くすることが日本経済を強くする――。みずほ証券の飯田浩一社長の持論だ。特集『乱戦!証券サバイバル』(全13回)#6では、みずほ証券が進める銀証連携とデジタル活用術について飯田社長に聞いた。(聞き手/ダイヤモンド編集部 重石岳史)

ファイアウオール規制見直し
「顧客のメリットが大きい」

――ファイアウオール規制が見直されようとしているが、銀行と証券の壁がなくなることで、みずほ証券にどのようなメリットがあるか。

 私ども以前にお客さまにとってのメリットが大きい。

 例えば企業経営者は、ビジネスの成長性や健全性、資本効率性といったことを全般的に見ている。その経営を良くするために、銀行や証券がシームレスに商品をお届けできれば、お客さまにとって非常にプラスになる。

 そのことが日本経済を強くするし、個人の投資家に提供する運用商品も豊かになる。

――現状ではできないサービスが提供できるようになるか。

 今は情報共有の同意を頂くプロセスがあるが、より生産性高く、よりスピーディーに提案できるようになる。

――壁がなくなると、銀行の優越的地位の乱用につながるのではないか。