秋のインターンシップが本格化している。インターンシップは就活生にとっては企業を知る重要な機会だが、募集人員に限りがあるため、選考を通過することは簡単ではない。そこで、毎年約200人の学生が受講するキャリアデザインスクール、我究館の副館長・藤本健司氏が、インターンシップ選考を通過するためのコツを語る。
連載2回目となる今回は、インターンシップ選考を通過するためのグループディスカッションの対策について話してみたい。
グループディスカッションは
社会人にとっても難度が高い
就職活動で時々耳にする「グルディス」という言葉をご存じだろうか。グループディスカッション(以下、GD)のことだ。難関企業のインターンシップ選考では、このGDが実施されることがある。
企業側から出されたお題に対して、限られた時間の中で少人数のメンバーと議論すること。今までは対面で行われることが多かったが、22年卒向けのインターンシップ選考でのGDは、オンラインで行われることも多い。
選考におけるGDでは、1日では到底終わらないような議論を、決められた時間内(30分から1時間)で行わなくてはいけない。出されるお題は、例えば以下のようなものだ。
「日本がODAを開始するなら、どの国がいいか」
「コンビニチェーンの売り上げを倍にするには」
社会人がこれらのお題に対して短い時間の中で適切に議論できるかと言われれば、決して簡単ではないはずだ。それほど、GDの難度は高い。
秋のインターンシップの選考に参加してくる就活生は、就職活動を積極的に行っている人だったり、選考対策をしていたりする人たちなので、おのずと議論のレベルが高くなる。故に、何ら対策をしないまま、GD選考を突破することは非常に難しい。応募者の多い人気企業においては、事前対策は必須である。
GDの対策については、インターネットで調べればたくさん出てくるが、今回はGDの実践経験が少なく、苦手意識のある就活生がすぐに実践できるワンポイントアドバイスを紹介したい。