近年、大学生の就職活動ではTwitterをはじめとしたSNSの活用が当たり前になっている。就職先探しや企業の詳しい情報、あるいは就活のメソッドまで、SNSでチェックする人は非常に多い。

 では、就職活動などに関する情報を発信する8つのメディア(※)の情報で、ポジティブ・ネガティブを問わず、SNS上で話題になったのはどの企業なのか。

 調査を行ったのは、スパイスボックス。同社独自のソーシャルリスニングツール「THINK」を使って、企業の情報がSNS上でどれだけ若者層から注目を集めたのか、その大きさを「エンゲージメント量」(※)として定量的に可視化している。

 今回はエンゲージメント量が100以上と、SNS上で話題になった学生の注目企業200社をピックアップしてみていこう。

※調査・分析を行ったのはスパイスボックスのソーシャルリスニングツール「THINK」。8つのメディアには、大学3年生(n=50人)から挙げられた就活において情報収集するメディアを設定(ワンキャリア、FastGrow、リクナビ、マイナビ、外資就活ドットコム、Wantedly、キャリアハック、NewsPicks)。企業HPからの発信記事、企業が行うSNS発信情報は含まれていない。エンゲージメント量は、TwitterやFacebookにおける「いいね」「リツイート」「シェア」「コメント」などの総アクション数。この数値はポジティブなもの、ネガティブなもの両方を含む。データ取得期間は、2019年7月1日~20年6月30日。

SNSで学生の注目企業200社
ベンチャーや外資系が話題に

 SNS上で話題になった学生の注目企業のうち、エンゲージメント量が1万を超えた企業が、バーチャルYouTuber(VTuber)関連事業を展開するいちから、カバー、そしてヤフー、ソフトバンクだ。

 次いで、エンゲージメント量が6000以上だったのは、日本電気(NEC)、オリィ研究所、楽天、アソビューとなった。

 4000以上には、エムスリー、LINE、スカイマーク、マイクロソフト、パナソニック、メルカリ、Google、Facebookといった大企業も並んでいる。

 この結果からは、NECやパナソニックを除いて、大手IT企業やベンチャー企業がSNS上では大きな注目を集めていることが分かる。