世界保健機関(WHO)によると、現在約170カ国で新型コロナウイルスに対するワクチン開発が進められている。すでに臨床試験(治験)の最終段階に入ったか、近づきつつあるワクチンも数種類ある。結果次第では、早ければ年内にもワクチンが承認される可能性があると製薬各社は話す。
先行する有力候補は
第3相試験(フェーズ3)を始めた有力候補には、オックスフォード大学と英製薬大手アストラゼネカがタッグを組んだものや、米製薬大手ファイザーが独バイオ医薬ベンチャーのバイオンテックと共同開発するもの、米バイオテクノロジー新興企業モデルナが治験を進めるものがある。
中国医薬集団(シノファーム)では2種類のワクチンがフェーズ3に入った。もう1つの中国企業、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)は間もなく最終的な治験を始める。