五常の中で最も重要な「仁」の教え

「義」「礼」「智」「信」ときて、「五常」の最後が「仁」です。

私の友人は見ず知らずの人が困っているときに、疲れている身を奮い起こして助けに向かいました。

「仁」は、そうした人を思いやる心がまえに当たります。

この「仁」の徳は儒教における五常の中で最も重要とされています。

「仁」で人を思いやると、融和が保たれ、敵をつくらず、戦わずして勝つことができる。

孟子の「仁者は敵なし」という格言は、儒教の最高の「徳」である「仁」の価値観を端的にいい表した名言なのです。

まさに「仁」、つまり人を思いやる心が「生き抜く力」の根本にあることを儒教が教えてくれています。

現代に生きる仏教やキリスト教のリーダーから武士道に遡り、さらに儒教へ。古今東西ディープな「生き抜く力」の思想史を楽しんできました。

次回は、クライマックスに、西洋哲学の視点から「生き抜く力」を俯瞰(ふかん)してみましょう。