1位は液体だし!
上位にはインバウンドの影響も

 1位となったのは、「液体だし」だ。店舗当たり販売金額の全国平均を100とした場合、北海道では394.2。平均と比べると4倍近く売れていることになる。

 実は、北海道では昆布の生産が盛んだ。日本で生産される昆布の9割以上が北海道産だといわれている。北海道ケンソやアイビック食品など、地元産の昆布を使った液体だしを生産する地場の調味料メーカーも存在している。

 2位は家庭用手袋。全国平均(100)に対して189.5の売れ行きだ。ここには、軍手などの作業用手袋も含まれる。寒い地域ならではの特性といえる。

 3位はコーラ飲料(163.2)。16位にも炭酸飲料(143.6)が入っており、全国平均と比較して炭酸飲料がよく売れているといえる。また、北海道では「ガラナ」とよばれるブラジルにルーツを持つ炭酸飲料も根強い人気を持っており、さまざまな飲料メーカーが北海道地域限定で商品を販売している。

 そのほかの上位のラインアップを見てみると、目立つのは香水・コロン(9位:150.0)、ほほべに(10位:147.0)、マニキュア(11位:145.6)といった化粧品だ。上位30品目のうち、実に14品が化粧品カテゴリーの商品となっている。

 全国平均と比較して化粧品が北海道地域で売れている背景として、インテージ経営推進本部経営企画部広報グループの木地利光氏は「中国など海外からの観光客によるインバウンド需要が大きいのではないか」と指摘する。

 北海道を訪れる外国人の数は年々増加し、2018年度には300万人を超えた(北海道庁観光局の発表より)。特に中国や韓国など、アジアからの旅行客数の伸びが著しく、こうした化粧関連の商品もアジアからの観光客に買い支えられていたといえそうだ。

 しかし、目下の新型コロナウイルス感染拡大の影響により、海外からの観光客は激減している。こうしたラインアップを見ると、インバウンド需要の蒸発が観光産業だけでなく、さまざまな商品の売り上げに影響をもたらすことも想像に難くない。

 では、反対に全国と比べて「北海道では売れにくい商品」には、どんなものがあるのだろうか。次に、「売れにくい商品30品目」を見てみよう。