9月25日は「主婦休みの日」。働き方改革で国が夫婦共働きを奨励し、言われずとも現実として共働きでなければ家計が回らないシビアな現状もある昨今。子育てや掃除などの家事分担は、多くの共働き家庭で争いの火種になっているのではないか。そもそも主婦の仕事とは、家事とは何かを改めて考えてみたい。(サイエンスライター 川口友万)
アメリカと日本の男性で
家事の時間は3倍違う
昭和はとっくに終わり、夫婦共働きが当たり前になった現在、家事分担の状況はどうなっているのか。
2017年に総務省が発表した「平成28年社会生活基本調査 生活時間に関する結果」によると、2016年に6才未満の子どもを持つ夫婦の家事関連時間(育児、買い物を含む)は、1日平均で夫が1時間23分、妻が7時間34分である。
1996年は夫の家事関連時間がわずか38分だったので、それに比べればずいぶんと改善されてはいる。
とはいえアメリカの場合、2016年の同じ家族構成での夫の家事関連時間は3時間25分、妻が6時間1分。アメリカの夫は日本の約3倍も家事関連に時間を費やしていることになる。
ただし、これは専業主婦の家庭も含めての調査結果だ。
では、共働きに限るとどのような結果になるのか。