18%の仲間が去った。それでも続ける。
社員には、決断を下すまでの時間が与えられました。その時間は長すぎる別れの儀式となり、喪失感と涙の連続でした。今回のオファーについて初めて知ったときと同じくらい唐突に、私は親しい友人や同僚に呼び出されて、「オファーを受けることにした」と告げられました。「信じられない、10年もここで働いたのに」「そうね、でも、あれだけ退職金をもらえるなら、家族を連れて東海岸に帰れるから」
メキシコに移住して、小さなコメディクラブを始めた同僚もいます。私のトレーナーの一人で、当時入社12年目だった女性は、不動産関連の免許を取得したばかりで、「これはゴーサインよ。やらなくちゃ」と言いました。「ザッポスに恨みはないわ」
夢を追いかけようという人には十分なお金でした。そこはザッポスらしいですね。会社に残りたくない人にとっては、破格のサービスでした。とてつもなく大きな機会でした。ただし、トニーが予想した以上に多くの人がオファーを受けました。全社員の18%を失ったのです。
18%!
ティール・オファーは、自己組織化を受け入れない人が潔く退職できるようにすることによって、私たちが前進するためのものでした。しかし実際には、シニアマネジャーなど、ザッポスでかなり長く働いてきた人たちも失うことになりました。彼らにとって、断るには魅力的すぎる条件でした。
ベテランの社員たちを見送りながら、打ちのめされました。家族を失ったように感じました。しかも、彼らは自ら選択して、去っていったのです。
正直なところ、残った社員の多くは、自分たちの将来について、会社の将来について、深刻な疑問を抱いていたと思います。
ザッポスはどうやって生き延びるのでしょうか。
すべてがあまりに大きな混乱でした。