10月11日開催のフォーミュラワン(F1)アイフェルグランプリで最速ラップを記録したのは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンだった。ホンダは2021年シーズンを最後にF1から撤退すると発表したが、あと数年でチャンピオンに届きそうなだけに、レースファンとしては大変残念だ。
ただ、経営判断上は仕方がないだろう。ホンダはコロナ禍前から4輪事業の収益が低迷していた。一方で欧州や米国の十数の州では35年からガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド車の販売が禁止される。新時代の動力を開発するには、限られた経営資源を集中させる必要がある。また、気候変動への危機意識が欧州で近年劇的に高まったこともF1には逆風だ。