梅雨梅雨の終盤は雨が激しくなると言われるが、近年の大雨は少し度を越えていないか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

約40日間にも及ぶ梅雨
「第5の季節」と呼ばれる

 九州地方を襲った豪雨で被害に遭遇された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

 梅雨(つゆ)の終盤は、雨が激しくなると言われます。それにしても、近年の大雨は少し度を越えています。以前は、もう少し穏やかだったように記憶しています。これも、地球温暖化の進行を示す証拠の1つかもしれません。

 日本では、春から夏の移行期(5月から7月)に雨期(梅雨)が訪れるため、梅雨は約40日間に及ぶ「第5の季節」と呼ばれています。梅雨の時期の日本では、小笠原諸島と北海道を除く広い地域で雨が降り続きます。特に西日本では雨量が多く、九州の福岡では年間降水量の3分の1にあたる雨が梅雨の間に降ります。

 じめじめとして梅雨は嫌われがちですが、一方で農作物にとって恵みの雨でもあり、貴重な水資源をもたらす大切な時期でもあります。

 過去30年間の平均では、沖縄が5月初旬に最も早く梅雨が始まり、次いで九州南部が5月末ごろ、中国・四国、近畿圏、関東甲信が6月初旬、最も遅い東北でも6月中旬には梅雨入りとなります。そして、沖縄が6月下旬、九州南部が7月中旬で、残りの地域は7月20日前後には梅雨明けを迎えます。