俯瞰視点で相手の話を聴けば
問題解決の可能性は高まる

 視点には、次の3つがあります。

1 自分の視点
2 相手の視点

3 それらを俯瞰した視点

 お客さんや取引先の話を仮説を持って聴くときは、適宜この3つの視点を行き来しながら聴ける状態が好ましいでしょう。

 たとえば、こんな具合です。

【相手:白いコップが売れない。どうすればいいか?】

自分視点の例「白なんて売れない。ピンクのほうがかわいいし、売れるだろう」

相手視点の例「白いコップを効果的に宣伝する方法は何だろうか?」

俯瞰視点の例「そもそもコップの市場が縮小する前に、事業を売却すべきでは?」

 すでに述べた通り、私たちは、意識しない限り8~9割のケースで、自分視点で話を聴いています。もちろん、自分視点による仮説が正しいこともありますが、視点を行き来しながら仮説を検証したほうが、より本質に近い仮説を立てられます。

 このケースでは、「白より、ピンクのほうが売れる」という自分視点が仮に正しかったとしても、相手はすでに相当数の白いコップをつくってしまったあとかもしれません。もっと長期的な計画についても同時に考えるのであれば、「事業を売却すべきでは」という俯瞰視点が役立ちそうです。