バッハ会長
11月15日午後、来日し滞在先のホテルで関係者とあいさつを交わす国際オリンピック委員会(IOC)会長のバッハ(右) Photo:JIJI

 国際オリンピック委員会(IOC)会長のバッハが来日した。目的は首相の菅義偉ら日本側の最高責任者と会談し、来年夏に延期された東京五輪の開催にゴーサインを出すこと。東京五輪組織委員会幹部の一人は、来日の背景をこう語った。

「新型コロナウイルスの感染拡大で五輪がやれるかやれないかの空気が出始めている中、IOCと日本側双方が開催の意思を確認する必要があった」

 11月16日、首相官邸に菅を訪ねたバッハはまず菅とグータッチを交わし、協力関係をアピール。珍しく日本語で「菅総理初めまして」と語り掛けた。これに対し菅は開催への強い決意を表明した。

「人類がウイルスに打ち勝った証として、(中略)復興五輪・パラリンピックの東京開催を実現する」

 バッハはその後、東京都庁に都知事の小池百合子を訪ね、予定通りの開催実現を同様に確認した。 東京五輪開催に関して組織委は五つの選択肢を検討してきた。

(1)中止(2)再延期(3)完全開催(4)アスリートオンリー(無観客)(5)観客を入れた開催――。このうち「中止、再延期、完全開催」は消え、残る観客を入れての開催なのか無観客開催にするのかの判断が残されてきた。これについても菅が明確な方向性を示した。