慶應義塾大と東京歯科大は、2023年4月をめどに統合することをめざして協議を進めると発表した。
この統合は双方にとってプラスといえる。慶應義塾大はさまざまな専門分野を抱える総合大学としての地位を固めることができ、学部、大学院横断で最先端研究に取り組める。東京歯科大も「名」は失うが、慶應のブランド力で優秀な学生を集めることができるため、大学運営は安泰という「実」をとることができる。
大学が他大学を吸収合併すること、いわば大学のM&Aによって、大学はどう変わるだろうか。次の三つの視点で探ってみよう。