――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  今の株価は異常なほど割高なわけではないと説得力を持って論じるには、市場環境に根本的な変化が生じたと説明するしかない。  米連邦準備制度理事会(FRB)が原因でそうした変化が実際に起きた可能性がある。ただし、投資家はその判断が間違っていた場合、高い代償を支払うことになるかもしれない。  今年は、新型コロナウイルス危機で経済が大きな打撃を受けながら、株価は急落したあと、勢いよく回復して最高値をつけるという奇妙な一年だった。その結果、標準的な尺度で見ると、バリュエーションはめったにない高水準に達している。