パンチで「謝罪メール」を書ける
「無駄づくり」でも、言葉をベースにアイディアを考えることをよくします。
たとえば、「謝罪メールパンチングマシーン」という発明品。
パソコンに接続されたパンチングマシーンを叩くと「ビジネス上での謝罪メール」が自動的にタイピングされるマシーンなのですが、これは「ビジネスで使えるパンチングマシーン」という言葉をつくり、そのあとで「それって、どういうパンチングマシーンなのか?」と考えることでアイディア化し、制作しました(下記参照。音が出ます)。
謝罪メールを打つパンチングマシーンを作りました pic.twitter.com/jwKG64OkrR
— 藤原 麻里菜 | Marina Fujiwara (@togenkyoo) May 14, 2020
言葉をとっかかりにして想像力をふくらますことに慣れると、アイディアの柔軟性がぐんと高まり、いままでにないものを考えやすくなります。
アイディアは言葉から始まる。では、その言葉をつくるにはどうすればいいのでしょうか?
名詞を組み合わせたり、「大きい」「小さい」などの形容詞、修飾語を付けて言葉の性質を変化させたりすることで、誰でも、何でも、無限に生み出すことができるのです。
(本原稿は、藤原麻里菜著『考える術──人と違うことが次々ひらめくすごい思考ワザ71』の内容を抜粋・編集したものです)
1993年、横浜生まれ。発明家、映像クリエイター、作家。頭の中に浮かんだ不必要な物を何とかつくりあげる「無駄づくり」を主な活動とし、YouTubeを中心にコンテンツを広げている。SNSの総フォロワー数は20万人を超え、動画再生数は4000万回を突破、その人気は中国、アメリカ、ヨーロッパなど海外にも広がっている。2016年、Google主催「YouTubeNextUp」に入賞。2018年、国外での初個展「無用發明展――無中生有的沒有用部屋in台北」を開催、2万5000人以上の来場者を記録した。Awwwards Conference Tokyo 2020、eAT2018 in KANAZAWA、アドテック2016東京・関西などで登壇。「総務省 異能vation 破壊的な挑戦者部門 2019年度」採択。最新刊に『考える術──人と違うことが次々ひらめくすごい思考ワザ71』がある。