OB・OG訪問で実のある話を聞き、好印象を残すための3つのポイントOB・OG訪問では、会社説明会では聞けないリアリティーのある話を聞き出そう Photo:PIXTA

年が改まり、22年卒の就活は3月の情報解禁(企業説明会の開催など)に向けてさまざまな準備を進める段階に入っている。その中で重要になるのがOB・OGとの接触だ。人気企業の採用から育成までを支援するダイヤモンド・ヒューマンリソースの採用コンサルタント、福重敦士氏が、OB・OG訪問で失敗しないための3つのポイントを解説する。

 前回までの連載で、年末までに企業説明会を視聴して、企業のもうけの仕組みを知るステージ1のクリアの仕方についてお話ししました。今回はステージ2(職種を知る)、ステージ3(具体的な日々の仕事の内容を知る)をクリアするために必要なOB・OGとの接触で注意すべきことについてお話します。

 前回までのおさらい:就活の3つのステージ

OB・OG訪問で実のある話を聞き、好印象を残すための3つのポイント

1、2月はES提出に必要な
材料集めの活動に注力しよう

 まず22年卒のエントリーシート(ES)の締め切りの第1弾がいつごろになるかの予想について触れておきます。外資系企業は別ですが、就職協定の関係で、国内企業は3月1日から採用情報が解禁されます。そのため採用ページのESの受付も3月1日から始まるのですが、さすがに1日、2日で記入して提出するのは難しいので、昨年の実績から予想すると、3月の第2週、3月10日前後が第1弾の締め切り日になるのではないかと考えています。

 ESで聞かれる項目は、極論すればたった2つです。(1)あなたはどんな人?(自己PR、自己紹介)と、(2)本当に当社に入りたいの?(志望動機)です。この(2)の聞き方は、「当社でどのように活躍したいですか」とか、「なぜ当社に入りたいのですか」などバリエーションがあります。

 3月第2週のES締め切り第1弾に向けて、この1月、2月は志望動機を書くのに必要な情報、できれば企業のホームページなどで公表されているような情報ではなく、個別に収集することでしか得られないような情報を集めることに注力する必要があります。

 コロナ禍で対面での接触は厳しい状況ではありますが、できるだけたくさんの先輩社員やOB・OGに接触したり、オンラインインターンシップに参加したりして、企業の人から直接話を聞く機会をつくりましょう。ステージ1がこの時点までに必須であることもお分かりいただけると思います。せっかくOB・OGに会って具体的な話を聞けるチャンスなのに、御社はどんなことをしている企業ですか、と聞くのは時間の無駄ですし、聞かれた方も「そこから?」と思ってしまうでしょう。