
――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」
***
米アップルは結果的に、パソコン「Mac(マック)」の刷新に完璧なタイミングを選んだようだ。
初の自社開発プロセッサーを搭載したマックの新製品群は11月中旬に発売された。アップルは新製品に強い自信を持ち、インテルの半導体を搭載した旧型モデルをオンラインストアから取り下げた。それは決して小さな賭けではなかった。インテルの半導体は2006年からマックの中枢部品となってきた。アップルの新たな自社開発プロセッサーは、英半導体開発大手アーム・ホールディングスの技術を基盤とする全く異なるチップアーキテクチャーを用いている。このアーキテクチャーはマックに搭載されるまで、パソコン向けとしては不人気だった。