新型コロナウイルスの感染拡大は、さまざまな企業の業績に打撃を与えた。そうしたビジネス上の変化は、人材の需要にも影響をもたらしている。その傾向が読み取れる要素の一つが、年収だ。コロナ禍の昨年、転職した人たちの給料はどのように変化したのか。「転職で年収アップした人が多い業種ランキング」に続く今回は、「職種」に焦点を当てて見ていこう。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)
転職で年収アップした人が多かった職種は?
2020年は、働き方にさまざまな変化が生じた一年だった。「ジョブ型雇用」の導入も、昨年加速した大きな潮流の一つだ。ジョブ型雇用では、ジョブディスクリプション(職務記述書)に基づいて仕事内容が決まり、給与はその仕事内容にひも付く。この仕組みが広く普及すれば、「その仕事が必要とされているかどうか」がますます明確になっていくだろう。
では今、転職市場においてはどんな人材が求められているのだろうか。その一つの指標として、「職種別」の年収動向を見ていこう。
「転職で年収アップした人が多い業種ランキング」に続く今回は、エン・ジャパンが運営する転職エージェントサービス「エン エージェント」と、30~40代のハイクラスを対象にした転職サイト「ミドルの転職」における転職決定者のデータを基に、年収が上がった人と下がった人の割合を職種別に算出。年収が上がった人が多かった職種、下がった人が多かった職種をそれぞれランキングにした。
さっそく結果を見てみよう。