米国株への投資で1億円以上の金融資産を築いた、著名投資家のエル氏。特集『資産1億円の作り方』(全19回)の#8では、その英語力ゼロ、知識ゼロから始める米国株投資術を紹介する。(ダイヤモンド編集部 藤田章夫)
家族との時間を増やすため
米国株投資で早期リタイア
投資ブログ「【L】米国株投資実践日記」を運営し、Twitterのフォロワー数が1.4万を超える個人投資家のエル氏。ハンドルネームの「エル」の由来はレバレッジ(Leverage)の頭文字だ。
エル氏の言う「レバレッジ投資」とは、自宅マンションを購入するための住宅ローンを低金利であえて最大限借りることによって浮かせた資金を使って株式投資をし、住宅ローン金利を上回るリターンを得て、ローンの早期返済と金融資産の上乗せの両立を図ることを意味する。
エル氏は現在53歳。妻と子2人の4人家族だ。大手金融機関(証券会社ではない)のサラリーマン2年目から株式投資を始め、40歳のときに「家族と過ごす時間を増やすため、2020年までに株式投資で1億円の資産を築いて早期リタイアをすることを目標に掲げた」という。そして、19年1月にその目標を1年前倒しで実現。51歳で早期退職を果たした。夢を実現に導いたのは、16年から本格的に始めたという米国株への中長期投資だ。
「株式投資自体やったことないのに、米国株なんてハードルが高そう……」という声が聞こえてきそうだが、エル氏いわく、米国株は「実は日本株よりも初心者向けで、資産を築きやすい」という。今月、エル氏が上梓した『【エル式】米国株投資で1億円』をベースに、「10年間で1億円」をもたらした、エル式投資術のエッセンスを紹介しよう。