刑事生活20年。ガサ入れ、犯人確保、張り込み……
修羅場という修羅場を潜り抜けてきた元警部による
「心を強く保つ習慣」。
常に死と隣り合わせの環境下で巨悪と戦い、人を疑い、
時には一般人に罵倒されながらも正常な心持ちで戦うために
開発してきた、圧倒的自信と活力が楽しく備わる
最強メンタルメソッド……
その名は、「刑事(デカ)メンタル」!
★人間関係の悩みやストレス、不安を抱えているすべての人へ
・緊張で心臓のドキドキが止まらない
・人の目が気になる
・失敗したらどうしようと不安になる
・勇気が欲しい!
・人と話すのが苦手だ
・恥ずかしい気持ちを引きずってしまう
・自信がない
・もっと強くなりたい!
・やる気が出ない
・本番に弱い自分が嫌いだ
ーーそんな人でも「刑事(デカ)メンタル」があれば、いやでも前向きになる!

百戦錬磨の元刑事が厳しい現場で培ったメンタル強化術Photo: Adobe Stock

過酷な現場で培った強いメンタルの作り方

 元刑事の森透匡だ。警察官として千葉県警に27年在籍し、うち20年を刑事として勤務した正真正銘の元刑事だ。

 所轄の刑事からスタートし、殺人や傷害などの粗暴犯や薬物銃器犯罪、また反社(反社会的勢力)などの組織犯罪に至るまで幅広く事件に携わった。その中でも在籍が長かったのは詐欺、横領などの悪質な知能犯罪者を捕まえる捜査二課だ。

 捜査員として取り調べや事情聴取をした人数は2000名以上、解決した事件は数知れない。同期生トップの35歳で警部に昇任した後は、刑事課長など捜査の指揮官として、脂汗がにじみ出る厳しい現場を嫌というほど体験した。

 刑事の仕事について一番イメージしやすいのは、やはり刑事ドラマだと思うが、その現場は想像を超えるくらいハードだ。多種多様な職業、役職、立場の人間を相手にする商売ゆえにメンタルはおのずから鍛えられる。

 また、犯人検挙という目的を達成するために昼夜を問わず、尾行、張り込み、職務質問、ガサ入れ(家宅捜索)、容疑者の逮捕など、一般人では味わうことのない特殊な任務がある。

 そして、事件の現場では常に緊張し、人命がかかる緊迫した現場では極度の緊張を強いられる。強い精神力があってこそ、成り立つのがこの職業なのだ。

 そんな刑事ならではの強いメンタルの作り方を公開しよう、きっと役に立つはずだ! という発想に基づいて本書は生まれた。

メンタルが強いと人生は大きく変わる

 メンタルが強いと、どんないいことがあるか?

 そりゃ、もういいことだらけ。メンタルが強ければ、人生は大きく変わるといっても過言ではない。

 この広い世の中、周りにはいろんな人間がいるはずだ。気にいらない友達や嫌いな上司もいるだろう。やることすべてが成功すればいいが、失敗のほうが多いはずだ。

 そして、残念なこと、悲しいこと、へこむこと、イライラすること、死にたくなることが起こるたびにメンタルが強いと前に出る勇気を与えてくれる。

「まだできる」「きっとできる」「前へ出よう」「自分を信じろ」「諦めない」、そんな気持ちになれたら、どんなことが起きてもへこたれずに生きていける。

 強いメンタルがあれば、最悪の出来事も最高の出来事に変えられる。どんな危機的状況でも諦めず、犯人と、そして自分と戦ってきたことで得られた刑事(デカ)メンタルを手に入れてほしい。人生は明るく輝かしいものになると断言する。

刑事ならではのメンタル強化方法が学べる

 メンタルを強くする本は山ほどあると思うが、刑事のメンタルの作り方について解説したのは、本書が初めてだろう。刑事も最初から強靭なメンタルを持ち合わせていたわけではない。元々は臆病で、ビビりで、打たれ弱かった。それが出会う人やつらく厳しい体験の中で徐々に成長して刑事(デカ)メンタルを手に入れたのだ。

 手に入れる方法は至ってシンプル。自分に起きることに対して自分の考え方と行動を変えるだけだ。最初は難しいかもしれないが、繰り返してみてほしい。いつか「あれ? なんか変わった?」と気づいたら変わり始めた証拠だ。