Question


大手飲食店チェーンに勤務しています。わが社は店舗数で業界第2位です。といっても、1位の会社と300店もの開きがあります。現在、全国展開を目指し店舗を増設していますが、自分はいまのお店で何をすべきか、ピンと来ません。また、これから会社の事業が大きくなるにつれ、なにが必要になるのか、自分はいまのお店でなにをすべきか、考えれば考えるほど不安になります。
(質問者:大手飲食店チェーン、男性、課長、34歳)
 


Answer


 ダイヤモンドオンライン「読者プレゼント」への応募をありがとうございます。投稿してくださった質問を興味深く拝読しました(笑)。今回は、ご質問にある多店舗展開について、いっしょに考えてみましょう。

 飲食業で店舗勤務ということですので、おそらく店長をされているのでしょう。通常、多店舗展開は本社スタッフの仕事になるので、店舗スタッフが悩むということは、推進プロジェクトのチームメンバーなのでしょうか? ともかく、そういう前提で話を進めてみましょう(どういう立場や役割の人が問題を抱えているかで、解決策が変わってくるので、今回のテーマはそのように設定させてもらいます)。

 それにしても、300店舗とは大差を空けられていますね。

 確かに飲食業の経営者の方々が、「うちは何店舗出店しています!」と言うのをよく聞きます。出店数が、成功のバロメーターになっているようです。そこでまず、多店舗展開のメリットを考えてみましょう。いろいろありそうですね。

 店舗はいわば“広告塔”のようなもの。存在そのものが宣伝効果を発揮します(店舗が増えるにつれ、出店チャンスに恵まれます)。もちろん、コスト削減にも大いに貢献します。個人経営の飲食店であれば、多店舗展開によって、まさに“事業会社”となるわけで、従業員に与える満足度も高まることでしょう。実際、個人出資の外食フランチャイジーが店舗数を増やして百億円単位の売上げを達成し、上場したという例があります。これなどは、店舗展開のノウハウを進化させたことで、事業展開に弾みをつけた好例といえるでしょう。