親子で取り組む就活の時間を有意義な経験にする
就活に正解はないが、就活は社会人としての一歩を踏み出す重要なステップであり、全力で取り組むことに大きな意味がある。自己分析や志望動機の作成などは、自分を振り返る良い機会でもある。
一方で、ウィズコロナ&アフターコロナの時代において、大卒での一括採用だけがキャリアプランのスタートではなくなってきた。キャリアプランをどう組み立てていくかということ自体が多様化しつつある。そのことを踏まえて、親子で協力しながら就活に取り組んでいきたい。
いまの就活生は、子どもの頃から親(保護者)とは仲が良く、中学受験や高校受験も一緒に取り組んできた家庭が多いのではないだろうか。大学3年生や4年生は、まもなく成人になったり、すでに成人しているが、就活は親(保護者)にとっては、自分の子どもが社会人として巣立っていく重要な機会だ。これまでの「子育て」の集大成であるともいえる。子どもの就活に対する親の関わり方(図表21参照)はさまざまであり、これも、どれが正解というわけではない。
しかし、少なくとも、「親中心」「過去・短期視点」よりは「子ども志向」「未来・長期視点」が望ましいのではないだろうか。
親(保護者)にとっても、子どもと一緒にこれからの社会の変化やキャリアのあり方について語り合うことは、自分の今後を考える上でも有意義な機会になるはずだ。
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