中国出身のダイヨウ・フォンさん(44)が勤務先のスパ(温浴施設)で銃撃され、死亡してから7日後、彼女の遺体は米ジョージア州アトランタ市周辺地区の死体安置所に横たわっていた。フォンさんは身寄りのない異国の地で独り亡くなった。名前は国際ニュースで大きく報じられたが、現地当局は彼女の遺体を引き取る親族を見つけられなかった。警察の発表によると3月16日、同州在住の21歳の男が、頻繁に利用していたと話すマッサージ店などを狙った銃乱射事件を起こした。8人の犠牲者のうち6人がアジア系女性(韓国出身4人、中国出身2人)で、フォンさんはその一人だった。この銃撃を受け、アジア系移民への人種差別を巡る議論が巻き起こり、全米の都市で集会が開催された。事件から2週間近く経過した今、被害者自身や渡米してからの暮らしぶりが明らかになってきた。
米銃撃犠牲で浮き彫り、アジア系女性の孤独な歩み
彼女たちは孤立し、過酷な労働を黙々とこなしていた
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