酒造大手バカルディは昨年10月、英国で高級ジン「ボンベイ・サファイア」を宣伝するキャンペーンが、売り上げとブランド支持を高めることができるかどうかをテストした。広告のターゲット手法が変化に直面する中、デジタルマーケティングの長期的な運命が広く疑問視されており、このテストはその疑問に答える上でも助けになった。このキャンペーンでは、ボンベイ・サファイアの蒸留所やウェブサイトを訪れたことのある1万人の匿名化されたIDを利用し、飲み物のレシピや新製品の早期入手を約束する販促メールやインスタグラムの広告などを配信した。その結果、広告の露出がクリックにつながった頻度を示すクリック率は、過去のキャンペーンと比較して約9%上昇した。過去のキャンペーンでは、第三者のデータを利用するなど、一般的ではあるが今では絶滅の危機にひんしているターゲティング手法を用いていた。新しいキャンペーンでは、クリック単価で測定したコスト効率も14%向上した。
グーグル広告依存から脱却へ、戦略見直すブランド
バカルディやキャデラックはクッキーに代わる手段を準備
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