ゴジラとキングコングでさえ動画配信事業を踏みつぶすことはできない。だがこの巨大怪物コンビは、自宅で気軽に視聴できる環境にありながら、観客を劇場まで足を運ばせる十分な威力があることを証明した。3月31日に米国で公開された映画「ゴジラvsコング」は、先週末の連休の興行収入が4850万ドル(約54億円)に達した。これは封切り後最初の連休としては新型コロナウイルスの感染拡大が始まって以来の高水準だ。また2019年に公開された前回の「ゴジラ」映画が持つ封切り直後の自己記録(4780万ドル)も上回った。しかも、調査会社コムスコアによると、営業を再開している北米の映画館チェーンが全体の約57%にとどまる中での快挙だ。さらに動画配信サービス「HBOマックス」の会員なら自宅で無料で視聴できる状況で、これだけの観客を動員したというのは特筆に値する。
「ゴジラvsコング」好調、米映画館の交渉力増すか
動画配信される中でも観客動員に成功
有料会員限定
あなたにおすすめ