NFT(非代替性トークン)ブームが沸騰し、アーティストはそこに参入したがっている。美術館の人気作家からデジタルアート界の気鋭の新人までさまざまな芸術家たちが、NFTはギャラリーへの忠誠心を揺るがし、クリエーターが金銭的に要求できるものやその働き方を変える画期的なものになると語っている。NFTとは、真正性を電子的に証明し、画面上にしか存在しない画像の取引や追跡を可能にするトークンだ。ダミアン・ハースト氏やジョン・ジェラード氏のような一流アーティストは、既に自身の作品の一部をNFTに変換している。そして次に参入するのが、スイス出身のアーティスト、ウルス・フィッシャー氏(47)だ。同氏は11日、競売アプリ「Fair Warning(フェアウォーニング)」に自身初のNFT作品「Chaos #1 Human」を出品する。これは、3Dスキャンされた茶色い卵とライターがゆっくりとぶつかり合い、互いを通り抜けていく様子を描いた動画作品だ。日常的な二つの物体を組み合わせた何百枚ものNFT作品を通じ、文化的人工物を探求する新シリーズの一部となる。シリーズは1000枚の画像全てを組み合わせた一つの作品で締めくくられる。
NFTで出品するアーティストたち、芸術市場に変革
アーティスト、ギャラリー、競売会社のあり方を一変させる可能性
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