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「女性というにはあまりにもお年」――。森喜朗元首相の今年2回目の女性差別発言は、もはやあきれ果てられた感で大した話題にもならなかった。しかし世の中には、自分の中にも「小さな森さん」がいることに気付き、恐れとともに時代の変化を感じ取った人もいるのではないか。(フリーライター 武藤弘樹)

人ごとではない森氏の失言
誰もが“失言”する可能性

 森喜朗元首相がまた失言をしたことで話題を呼んだ。河村建夫元官房長官のパーティーの席にて、河村氏の女性秘書について「女性というにはあまりにもお年なんですが」と発言したのだ。

 以前の記事で森氏の失言について触れたが、政治家という一面を抜きにすると、森氏のパーソナリティーは“近所のおじいちゃん”に近いものがあり、今回の失言にもおそらく悪気はない。

 また、第三者は発言の背景を詳しく知り得ないので、ただ伝え聞いただけの筆者などが白黒を、本当の意味では判断できない。たとえば内情をよく知る話題の女性当人とその周りの人たちにすれば、今回の森氏の発言は誰も傷つけることがないちょっとしたジョークくらいに聞こえた可能性もある。

 しかし仮にそうだったとしても、やはり政治家の発言としてはやはり不適切極まりなかった。ただ、おそらく(ほぼ確実に)、同様のやらかしを森氏は今後も繰り返すだろう。

 責任ある立場の人の発言であるからこうして取り沙汰されているが、身の回りを探してみると同じような失言は結構見つかるものだ。ということはつまり、自分がうっかり失言をしてしまう可能性もそれなりにある。森氏の失言は完全な人ごとではないのである。

 そこで、本稿で取り上げたいのは、昨今ちまたでよく聞かれる「カレーでいいよ」というフレーズだ。この発言も失言に分類されるようだ。身近なところに、失言するきっかけが転がっている。自分が失言しないためにはどうすればいいかを考えていきたい。