1100兆円の水素バブル#8Photo by Masato Kato

水素社会を実現するためには、政府による制度やコストに対する支援が欠かせない。政府は水素を巡る課題をどう克服するのか。特集『1100兆円の水素バブル』(全8回)の最終回では、梶山弘志経済産業相への直撃インタビューをお届けする。(ダイヤモンド編集部 堀内 亮)

水素は需要と供給の両面で
世界が大きく動きだした

――これまでに水素ブームは2度ありました。トヨタ自動車とホンダが燃料電池車(FCV)のテストカーを発表した2000年代初めごろが1度目、トヨタのFCV「MIRAI」が登場した14年が2度目でした。いずれも当時は盛り上がりましたが、結局水素社会は実現しませんでした。今回の水素ブームは本物になるのでしょうか。