習近平国家主席の下で、中国共産党は再び、家庭に関する価値観や女性が家族の世話を担う重要性を唱えるようになった。このメッセージについて多くの女性は、いつ結婚するか――さらには結婚するかどうか――を巡る自分たちの考えにそぐわないと話す。中国共産党は長い間、男女平等の推進を誇りとしてきた。だが一方で、家庭がその時々の優先課題に従うことも求めている。ここにきて子供の教育や高齢者介護における女性の役割が強調されるのは、出生率や婚姻率が低下しており、経済に深刻な影響を及ぼしかねないことが背景にある。共産党体制初期の毛沢東時代には、女性は国家建設のため労働に参加し、結婚や出産を先延ばしするよう促された。その後、人口急増を避けるため、夫婦が持つ子供は1人までとの通達が出された。
中国女性の結婚減少、共産党は「家庭の美徳」訴え
女性の権利に関する意見は検閲され、擁護団体のアカウント削除も
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