コロナ禍で浮き彫りになる
日本人の欠点

 日本の場合は、論理的には高齢者中心にコロナリスクは下がるはずですが、論理的な思考だけでは動かないのが日本人の欠点です。おそらくこれから社会的に起きることは、ワクチン接種を拒否する一定の人々がいて、ワクチン接種の効果についても否定的に考える人たちの意見がニュースに乗って広まり、変異種の脅威に関してファクト以上に危険視する意見が増え、その結果、論理的に大丈夫でも、この夏から秋にかけて自粛が続いて経済が停滞するかもしれません。

 本来はその危惧を吹き飛ばす効果があるのが、この夏に予定されているオリンピック・パラリンピックなのですが、どうでしょうか。開催確率はこれからの緊急事態宣言下の封じ込め次第で五分五分といった感じだと思います。

 これらの要素を考慮すれば、最終的に日本社会がコロナ禍から脱するのは、統計上目に見えて重症者と死亡者の数が少なくなったことがわかる今年11月になってからかもしれません。

 いずれにしても未来予測の結果をまとめると、目の前の緊急事態宣言の解除は5月24日がめど。その後、本来なら7月に、遅い場合でも10月にはコロナ禍のこれまでのフェーズは終了します。そして世界から若干遅れた2021年11月以降に、日本経済もようやく元に戻ることができるということです。

 そのような予測通りの未来になるためには、この記事で書いたいくつかの前提条件は満たさなければいけませんが、結果としてそうなることに期待したいと思います。

(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)