「会社の人は誰も知らないけれど、実はボク、いつ会社を辞めても大丈夫なんです!」――弐億貯男
大卒入社3年目のこと。貯金100万円を元手に、40歳をちょっと過ぎるまでに株式投資で生涯賃金2億円を稼ぐことを決意した。でも、投資はまったくの素人。完全に知識ゼロの状態だった。そこで、日中はサラリーマンとして忙しく働きながら、株式投資の入門書を買って勉強するところから始めた。最初は短期売買を繰り返して失敗したが、より落ち着いて取引できる中長期投資に方向転換したところ、“勝ちパターン”が見つかった。どんどん資産を増やし、当初の計画前倒しで資産2億円達成!
サラリーマンにして株式投資で月400万、500万円の利益を出すことはざら。多い月には1000万円を軽く超える含み益を得ている。その投資手法は、堅実で着実。
『10万円から始める! 割安成長株で2億円』の著者・弐億貯男が、すべてのサラリーマンにおすすめの投資スタイルを手取り足取り伝授する。
(こちらは2020年9月2日付け記事を再掲載したものです)
投資の素人が
ナンピン買い
最初に買った銘柄のうち、サイゼリヤ株を購入した直後、トラブルが発生してしまいました。
なんとハンバーグに異物が混入して、それを食べた客が吐いたという報道が出て、株価が急落したのです……。
最初は1400円くらいだった株価が、最終的には900円くらいまで下落。
このように株式が買ったときよりも値下がりしてしまい、売却すると損失が出る状態を「含み損」といいます。
私は「平均買付単価」を下げて含み損を薄めようと、株価が下がるたびにサイゼリヤ株の買い増しを進めました(これを「ナンピン買い」といいます)。
株価がいずれ値上がりに転じることを期待して、元をとるばかりでなく、値上がり益を得ようとしてのことです。
そうやって買い増しを進めるうちに、とうとう投資元本の100万円では足りなくなりました。
妻に内緒で
追加資金をつぎ込む
そこで、妻には内緒のまま、こっそりと投資元本を積み増し、最終的には250万円までつぎ込んだのでした。
私がサイゼリヤ株に悪戦苦闘を強いられている間も、日本の株式市場は下落を続けていたのですが、2003年6月、りそな銀行へ公的資金が注入されたことをきっかけに、日経平均株価は大底を打ち、反発に転じました。
サイゼリヤ株もそこから株価が戻り始め、買い増しを続けて雪だるま式に膨らんだ含み損も減ったところで、なんとか「損切り」して250万円をとり戻すことができました。
損切りとは、含み損を抱えている株式を売り、損失額を確定することです。
私の株式投資は最初から波乱含みで、失敗からのスタートとなりました。
私に限らず初心者の株式投資は、得てして失敗から始まるものです。
読者のみなさんもスタートダッシュ決めようと気負わず、損をしても必要以上に焦らないようにしてください。