少しの投資とリハーサルで
顧客の印象は大きく変わる

 次は、ジェスチャーに関しての注意点を押さえていきましょう。

 対面営業の際は、身ぶり手ぶりをまじえ気持ちを込めてトークをすると、より伝わりやすかったと思います。筆者もジェスチャーがオーバーなタイプで、しかも何となく自分の中でそれを売りにしているところがありました。

 しかし、それはリモート営業ではマイナスに動く可能性が高いのです。

 モニター越しに身ぶり手ぶりをオーバーにやってしまうと、画面に残像が残ったりして見にくいですし、何よりも見ている方は目が疲れます。時間が経過するにつれて良い気分ではなくなり、結果売り上げにつながる確率を下げてしまうかもしれません。

 そのようなことにならないよう、ジェスチャーは控えめにしておいた方が無難です。

 さらに、照明も重要です。

 照明があるのとないのとでは、画面映りが全然違います。あなたの表情を、よりリアルに近い状態でお客さまに伝えるのに、照明は必須です。

 卓上ライトは、安いものであれば2000円ほどで入手できます。照明は置く場所が決め手になります。顔のおかしな箇所に影ができてしまい、顧客に悪い印象を与えてしまっては本末転倒です。

 照明を置く場所をいろいろと試してみて、あなたの顔が一番映える位置を探してみてください。そして何度もリハーサルをすることが大事です。

 明るく仕事ができる営業マンに映るように心掛けてください。

 最後に注意すべきは、顧客のパソコン環境です。

 顧客がプライベートで使っているパソコンは最新のハイスペックな製品だったとしても、外資系のIT企業でもない限り、会社で使用しているものが常にハイスペックである確率は低いでしょう。

 相手の環境まで想像して、もしくは事前にリサーチした上でリモート営業に臨めば、お互いに気持ち良くコミュニケーションが取れると思います。