ジョー・バイデン氏は米大統領に就任して、今週で100日目を迎える。この期間、バイデン氏は新型コロナウイルス封じ込めと景気支援に大方の労力を費やした。次の100日間は、米国に迫ってくる他の国々を相手にすることになりそうだ。中国、ロシア、イラン、北朝鮮はいずれも、バイデン氏をすでに試しているか、試しにかかる構えを見せている。中国は台湾周辺や南シナ海で不穏な動きをみせている。ロシアはここ数日鳴りを潜めているが、なおウクライナへの威嚇(いかく)を続けている。イランはウラン濃縮度を引き上げており、米国との核合意復活に向けた交渉の重要性が高まっている。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は、まるで映画「危険な情事」でこう宣言した女優グレン・クローズのようだ。「私は絶対に泣き寝入りしない」。それを裏付けるように、正恩氏はすでに数回ミサイル発射実験を強行している。