近年、学生だけでなく英語を学び直す大人が増えています。英語学習で最も重要なのが「単語の習得」。いくら難しい構文や文法的な知識があっても単語がわからなければコミュニケーションをとることはできないからです。そこで今回は、シリーズ累計90万部を突破した『英単語の語源図鑑』(かんき出版)の著者・清水建二さんの新刊で、「朝日ウイークリー」で連載中のコラムを書籍化した『語源×図解 くらべて覚える英単語』(青春出版社)から、日常の場面で使い分けに悩む英単語をいくつか紹介します。
単語学習は「1語=1訳」の暗記では上達しない
「単語学習」と言うと、みなさんはどのようなことを思い浮かべるでしょうか。単語カードに英単語、その裏に日本語の意味を書いて繰り返し音読しながら覚えた、という方も多いと思います。
しかし、この方法は大学受験にはある程度の効果は期待できても、決して勧められるべきものではありません。もちろん単語の種類にもよりますが、単語は、ある状況や文脈の中で初めて意味を持つもので、いわゆる「一語一訳的な暗記」では初歩のレベルを超えることができないからです。
「英単語学習」で重要なのは、単語の持つ本質的な意味(これをコアと言います)を理解すること。このコアを理解して覚えることで、ネイティブスピーカーと同じ感覚で英単語を習得することができます。