ジャネット・イエレン米財務長官は4日、ジョー・バイデン政権の支出計画が連邦準備制度理事会(FRB)を利上げに駆り立てるかもしれないと示唆したコメントから一転、「それはわたしが予測したり推奨したりしていることではない」と述べた。イエレン氏は ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催のイベント「CEOカウンシルサミット」で、「インフレの問題が起こるとは思っていないが、仮に起こった場合は、FRBにその対応を頼ることができる」と語った。同氏はこれに先立ち、バイデン政権の財政出動計画が実施された場合、景気過熱を防ぐため利上げが必要になるかもしれないと示唆。米誌アトランティック主催のイベント「フューチャーエコノミーサミット」向けに事前録音したインタビューで、「追加支出は経済規模に比べれば小さいとはいえ、経済が過熱しないよう、金利をいくらか引き上げる必要が出てくるかもしれない」と述べていた。
イエレン米財務長官「利上げ予想せず」 先の発言を軌道修正
有料会員限定
あなたにおすすめ