米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は4日、米国に好景気が訪れるつつあるとの見方を示すとともに、政府による大規模な支出については浪費になりかねないとの懸念を表明した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催のイベント「CEOカウンシルサミット」で、マット・マレーWSJ編集局長のインタビューに応じた。ダイモン氏は米経済について、新型コロナウイルス禍から急速に脱却しつつあり、2023年まで成長が持続する可能性があるとの楽観的な見方を改めて表明。「景気は良好。雇用は良好。成長は良好。誰もがそれを楽しむべきだ」と語った。ただ、ダイモン氏は好況の持続性や広がりについては不安な要因もあると指摘。コロナ流行では中小企業や低所得者層が特に大きな打撃を受けたと述べ、インフレ率の上昇や、歴史的な高水準にある株式相場は一部で過剰感もあるとの見方を示した。
JPモルガンCEO、好況持続に期待 政府支出巡り懸念も
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