米国防総省は、省内全般でクラウドサービスを整備する大型案件「JEDI」について、打ち切りを検討している。背景には、マイクロソフトに競り負けて受注を逃したアマゾン・ドット・コムによる提訴で法廷争いが長期化の様相を呈しているほか、議員らから批判が出ていることがある。連邦判事は先月、アマゾンの訴えの大半を退けるよう求めた国防総省の申し立てを棄却。その数日後には、裁判所の判断を受けて、キャスリーン・ヒックス国防副長官がJEDIプロジェクトを見直す考えを示している。これに先立ち、国防総省は議会に提出した報告書(1月28日付)で、アマゾンが再び法廷の場で勝利すれば、JEDIの実行はさらにずれ込みかねないと指摘していた。
米国防総省、クラウド整備案撤回を検討 MS受注もアマゾンが提訴
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