先行する3社の場合、すでに該当カードを保有しているユーザーなら、その会員情報やIDを使うと証券口座開設がスムーズにできる。引き落としは後日になるので、その月に残高が足りなくても積み立て可能だ。

 さらに、積み立てによってカードのポイントが貯まったり、そのポイントをさらに投資の買い付けに使える(各社で仕組みは異なる)。無駄を嫌う層にとって、投信積み立てで貯めたポイントをまた投資に使えるというのは非常におトクに響くだろう。

 楽天証券の場合、積み立て設定をしているユーザーの7割がクレカ決済を選んでおり、2021年4月にはカード積立口座数が100万を超えたというほどの人気ぶりだ。

 6月に新サービスをスタートするSBI証券も、すでにタカシマヤカードを使ったカード積み立てを行っているが、やはりデパートカードのユーザーだけでは限界がある。そこで、三井住友カードが発行するクレジットカードを使った「投信積立サービス」に乗り出したのだろう。こちらもカード決済金額に応じ、SMBCグループの共通ポイント「Vポイント」が貯まる。今後は、Vポイントを投信買い付けに使えるようにする予定だという。なおVポイントの利用法については「メガバンクが本気で始めたポイントサービス、最もお得な銀行はどれだ!」も併せて参照してほしい。

ポイント付与率では楽天カードが断トツ

 では、カード決済できるのはいくらまでなのか。

 まず、月に積み立て投資できる上限は各社同じで、5万円まで。最低投資金額は以下の通り。

tsumiki証券…100円以上
楽天証券…100円以上 
セゾンポケット…1000円以上(投資信託の場合。株式の積み立ては5000円以上)
SBI証券…100円以上
※なお、上記各社ではカード決済による「つみたてNISA」にも対応、その場合は年間の積立額が40万円、月3.3万円までになる。

 次に、ポイント付与については次の通りだ。