米小売り大手ウォルマートはアマゾン・ドット・コムや他の小売り大型店、従来型の食料品店との競争に直面し、多くの懸念を抱えている。2-4月期(第1四半期)決算は少なくともその一つを払しょくする手掛かりになるはずだ。ウォルマートは18日、予想を上回る2-4月期決算を発表した。景気刺激策の現金給付も追い風に、米国内の既存店売上高は6%増と、ファクトセットがまとめたアナリスト予想の1.5%増を上回る伸びとなった。昨年初めは新型コロナウイルス感染拡大を背景に買いだめが盛んだったが、そうした前年同期との比較値であることを踏まえれば、なおさら目覚ましい成長だ。前年同期の既存店売上高は10.3%増加していた。一時項目の影響を除いた1株利益は前年同期比43%増となった。
ウォルマートの原点回帰、食料品シェア回復へ
昨年はシェア低下、コストコやターゲットと対照的
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