スーパーでもザリガニ販売
ザリガニ消費に起こった新しい変化

 このように、人によって好き嫌いのあるザリガニだが、今人気が出てきており、ザリガニ消費に変化が起きている。

 ネット上のスーパーで特売品のチェックをしていたら、オススメ商品にザリガニがあった。筆者のイメージでは、ザリガニは店で食べるものだが、スーパーで普通に売っているのには驚いた。

 スーパーで売っているザリガニは自分で一から調理するものではなく、温めて調味料を足せば食べられるという類いのものだ。中には、麺まで付いているものもある。値段は90元、100元とやや割高だ。

 ネットスーパーでザリガニを検索すると、一つのメーカーのものだけでなく、たくさんヒットした。これだけたくさん出ているということは、人気があるという証拠だといえる。

 商品紹介のページに記されている消費者の評価を見ると、軒並み高評価がついており、前回も買ったという消費者もいる。もちろん、「新鮮じゃなかった」「変色していた」と悪い評価をつけている客もいたが、少数だ。

 商品紹介のページには、「ザリガニを袋から出して常温で解凍してから熱して食べること」「小さい子どもと年寄りは他の人が見ている中で食べること」と言った注意書きがあり、「頭を取って、下の方の殻を取ってから食べます。腸などは食べないでください」と食べ方についての注意書きもあった。

 前出の湖北省出身の学生も、「最近、ザリガニは人気があります。なぜかはわかりませんが」と言う。

 その学生によれば、今のザリガニは昔のそれとは違うという。昔のザリガニ料理は辛いものが多かったが、最近は辛いのが苦手な人用にニンニクと甘いスープで味をつけているものがあり、味付けが多様化しているという。