グーグルが、「経営者のためのスマートフォン プレイブック 『The Mobile Playbook』 日本語版」をリリースした。アメリカで公開された後、多くの経営者やマーケティング担当者がモバイル戦略の手引書として参照したものだ。スマートフォンの特性を最大限に利用したマーケティングのアプローチは何か。これを知ることによって、従来にない方法で顧客との関係を築き、企業として新たな潜在力を発揮できる。 『The Mobile Playbook』 の筆者である、グーグルのモバイル営業戦略担当ディレクター、ジェイソン・スペロ氏に聞いた。

スマートフォンを
ビジネスに取り込むには

グーグル
モバイル営業戦略担当ディレクター
ジェイソン・スペロ氏

グーグルのモバイル領域でグローバルに営業を統括。検索、GDN、YouTube、DoubleClick プラットフォームなどのモバイル商品の宣伝活動の戦略を担当。グーグル入社前は、モバイル関連企業でプロダクト管理やマーケティングに携わり、モバイル向け広告配信プラットフォーム・ベンダーAdMobでは副社長を務める。2010年5月、グーグルのAdMob買収に伴いグーグル入社。アメリカ・アマースト大学卒業。ケロッグ経営大学院でMBAを取得。

 グーグルが最初に『The Mobile Playbook』 をリリースした背景には、一般消費者によるスマートフォン利用が爆発的に増えていることがある。それに伴い、スマートフォンならではのエクスペリエンスを提供する必要を感じた企業が、スペロ氏らに問い合わせてくることが多くなってきたのだという。

「モバイルでのマーケティング戦略をどう打ち立てるのか、組織をどう変えればいいのか。それを企業は知りたがっているのです」

 そしていま、『The Mobile Playbook』 の日本語版がリリースされる。

「日本は携帯電話では先陣を切っていましたが、スマートフォンのスタートでは遅れをとりました。けれどもいま、需要が急速に広まっています。他国で4年間かかったことが、日本では2年間で起ころうとしているのです」

 つまり、それだけ日本企業にとってスマートフォンへの対応は、火急の度合いを増しているということだ。それを証明するかのように、スペロ氏の元にはベスト・プラクティスを知りたいという、“ハングリーな”日本の経営者たちの声も多数届いている。