日本政府が酒の提供制限にこだわり、「1兆の損より10兆の損」を選ぶ謎出典:WHOホームページ
拡大画像表示

 上図は日本の新型コロナの新規感染者数の推移です。このグラフを見てみなさんどう思われます?わたしにはコロナの第4波は21年5月8日にピークを迎えた後、右肩下がりのカーブを描き、予測通り「21年5月末時点で収束に向かっている」ように見えます。

 でも、ここが今回の記事のポイントなのですが、政治家にはこのグラフが収束に向かっているようには見えていない。つまり、“見解の相違”があるのです。

 最も見解の相違が著しいのが、収束の判定条件です。昨年の12月に日本全国を襲った第3波では、1月7日に東京の感染者が2500人を超えました。当時、2回目の緊急事態宣言解除の条件はこの数字が500人以下に収まることだとされましたが、そのガイドラインは後で無かったことにされました。

 さらに、東京の第4波は関西とは状況が異なり、GW後に訪れた第4波ピーク期でも1121人と比較的低い山になっています。そして5月末には、ほぼ毎日500人を切るところまで下がってきました。都民は結構まじめで、きちんと自粛要請を守っていて、結果も出ている。それでも、もう40日近く自粛が延長されています。渋谷の飲食店が一部反旗を翻していますが、都知事の目が光る新宿ではお酒の提供はぴたりと止まっています。

 あきらかにおかしいことが起きているときには必ず、隠された“何か”がある。