大手法律事務所では、弁護士が働いた分だけ企業に費用を請求する「タイムチャージ」が一般的だ。業界トップに君臨する五大事務所の弁護士の時給は幾らなのか。特集『弁護士 司法書士 社労士 序列激変』(全19回)の#11では、顧問弁護士の料金相場とともに、知っておきたい弁護士の金回りを公開する。(ダイヤモンド編集部 田上貴大)
弁護士の頂点に立つ五大事務所の“料金表”
有名パートナーで時給10万円、若手は?
弁護士業界の頂点に立つ存在といえば、名だたる大企業を顧客に抱える五大法律事務所で間違いないだろう。
その五大の弁護士には、実は細かな“料金表”が存在する。
経営職階であるパートナーから若手のアソシエイトに至るまで、一人一人の弁護士に1時間当たりの単価が設定されていて、その金額は、所属年数や働きぶりに応じて「毎年更新される」(長島・大野・常松法律事務所出身の弁護士)のだ。
五大が企業に費用請求する際は、弁護士の働いた時間を算出し、そこに弁護士個人の時給を掛け合わせる「タイムチャージ」形式を採用している。
この時給を日米間で比べると、大きな「格差」がある様子が浮き彫りになる。早速次ページから、五大に所属する弁護士の職階別時給や、顧問弁護士の料金相場を見てみよう。