――筆者のマーク・ハルバート氏はコラムニスト。投資ニュースレターをランク付けする「ハルバート・レーティングス」を発表している ***  多くの投資家は、現在の株式市場が過大評価されていることを受け、次の弱気相場が始まった場合、長く深刻なものになることを懸念している。  しかし、バリュエーションと弱気相場の長さや持続性との間には、歴史的な相関関係がほとんどないことを知れば、驚きと安堵(あんど)感を覚えるかもしれない。  1900年以降で最も長い弱気相場の開始時は、最も短い弱気相場の開始時と比較して、さほど過大評価されていなかったことを考えてみればいい。