5月初旬、オーストラリア・アデレードにあるホテルの隣り合った部屋に隔離のため滞在していた男性2人が、食事を受け取ろうと数秒の差でドアを開けた。保健当局はこの程度の時間でも、新型コロナウイルスが一人からもう一人に空気感染で広がるには十分だった可能性があると考えている。保健当局によると、ホテルで感染したとみられる男性がその後移動したメルボルンで感染が広がり、ロックダウン(都市封鎖)が実施された。こうしたケースや、感染力の強い変異株の広がりを受けて、一部の国では当局者が帰国者の隔離施設としてホテルが適切かどうかを再検討している。オーストラリアと中国は、ウイルスの漏れを防ぐのにより効果があるとされる新たな専用隔離センターの設置を計画している。ニュージーランドなども同様の措置を検討している。
コロナのホテル隔離見直し、豪中が変異株警戒
帰国した旅行者向けの専用施設を計画
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